オーストラリアで調理を学ぶ場合、調理師(Commercial Cookery)・製菓(Patisserie)・ベーキング(Baking)の3分野があり、いずれも Certificate III から始めて Certificate IV、Diploma、学士へと積み上げられます。日本の調理師専門学校と違い、資格ごとに区切られているため半年〜1年単位で区切って渡航できるのが特徴です。

このページでは、ビクトリア州政府が運営する William Angliss Institute(ウィリアム・アングリス)を例に、分野別の資格ルート・2027年度の実際の授業料・メルボルンとシドニーの学費差・入学時期・卒業後の進路までをまとめます。金額は学校の正規料金表にもとづく実額です。

料理が好きで、動きの速いクリエイティブな環境が好きな方には、調理関係のコースが最適です。William Angliss Institute では、グローバルに活躍できる料理人になるためのカリキュラムを提供しています。

オーストラリアの調理留学は3分野に分かれる

分野主なコース目指す職種
調理師(Commercial Cookery)Certificate III in Commercial Cookery / Certificate IV in Kitchen Managementシェフ、キッチンマネージャー
製菓(Patisserie)Certificate III in Patisserie / Certificate IV in Patisserieパティシエ、ペストリーシェフ
ベーキング(Baking)Certificate III in Bakingベーカー、パン職人
食の科学・研究Diploma of Food Science and Technology / Bachelor of Food Studies食品開発、品質管理、フードリサーチ
飲食マネジメントBachelor of Culinary Management飲食店経営、商品開発、本社職

調理系コースの学費と期間|メルボルン2027年度

留学生向けの授業料(豪ドル)です。パッケージを組まず、その資格から直接始めた場合の金額を示します。

コース期間授業料(合計)
Certificate III in Commercial Cookery(調理師)1年$23,000
Certificate III in Patisserie(製菓)1年$23,000
Certificate III in Baking(ベーキング)1年$23,000
Diploma of Food Science and Technology(食糧科学)1年$19,000
Bachelor of Culinary Management(飲食マネジメント)3年$70,800
Bachelor of Food Studies(食糧研究)3年$66,600

※ 1豪ドル=100円で換算すると、Certificate IIIが約230万円、Bachelor of Culinary Management が約708万円です(為替により変動します)。全コースの一覧は授業料ページをご確認ください。

シドニーキャンパスなら学費が約2割安い

調理系コースはメルボルンとシドニーの両キャンパスで開講されており、シドニーのほうが授業料が低く設定されています(下表は現行料金)。

コース期間メルボルン(2027年度)シドニー(現行)差額
Certificate III in Commercial Cookery1年$23,000$17,700−$5,300
Certificate IV in Kitchen Management(単独)1.5年$34,500 ※Cert IIIパッケージ$26,550−$7,950
Certificate III in Patisserie1年$23,000$17,700−$5,300
Certificate IV in Patisserie1.5年$34,500$26,550−$7,950

ただし開講コースはシドニーのほうが限定的で、ホスピタリティ・ツーリズム・イベント系はメルボルンのみの開講です。調理だけを学ぶならシドニー、マネジメントまで積み上げるならメルボルンが基本の判断軸になります。

Certificate III から学士までの積み上げルート

William Angliss Institute の強みは、調理の現場スキルからホスピタリティ・マネジメントまで一つの機関で積み上げられる点です。パッケージで申し込むと、個別に取るより総額を抑えられます。

調理師(Commercial Cookery)ルート|メルボルン

到達資格組み合わせ期間授業料(合計)
Certificate III in Commercial Cookery—1年$23,000
Certificate IV in Kitchen Management+ Cert III1.5年$34,500
Diploma of Hospitality Management+ Cert III + Cert IV2年$44,000
Advanced Diploma of Hospitality Management+ 上記すべて2.5年$53,500
Bachelor of Culinary Management (Professional Practice)+ 上記すべて5年$94,800

製菓(Patisserie)ルート|メルボルン

到達資格組み合わせ期間授業料(合計)
Certificate III in Patisserie—1年$23,000
Certificate IV in Patisserie—1.5年$34,500
Diploma of Hospitality Management+ Cert IV Patisserie2年$44,000
Advanced Diploma of Hospitality Management+ Cert IV Patisserie + Diploma2.5年$53,500
Certificate IV in Patisserie(調理+製菓の両取り)+ Cert III Cookery + Cert IV Kitchen Mgmt2年$46,000
Diploma of Hospitality Management(調理+製菓+マネジメント)+ 上記すべて2.5年$55,500

調理と製菓の両方を取るルート(2年・$46,000)は、Certificate III を2回取るより効率的で、帰国後の就職でも守備範囲が広がります。

シドニーキャンパスの積み上げルート

到達資格期間授業料(合計)
Certificate IV in Kitchen Management1.5年$26,550
Diploma of Hospitality Management(+Cert IV Kitchen Mgmt)2年$34,700
Advanced Diploma of Hospitality Management(+Cert IV Kitchen Mgmt)2.5年$43,030
Bachelor of Culinary Management(+Cert IV + Advanced Diploma)5年$77,540

入学時期|調理系は年3〜4回

調理系は入学機会が多く、日本の卒業時期に合わせやすいのが利点です。

コース入学月
Certificate III in Commercial Cookery2月・5月・7月・10月
Certificate III in Baking2月・5月・7月・10月
Certificate IV in Kitchen Management2月・4月・7月・9月
Certificate III / IV in Patisserie2月・4月・7月・9月
Diploma of Food Science and Technology2月・7月
Bachelor of Culinary Management / Bachelor of Food Studies2月・7月

出願スケジュールの目安は入学時期についてで解説しています。

入学要件|学歴と英語スコア

資格学歴IELTSTOEFL iBT
Certificate高校卒業 または Australian Year 11 修了6.0(各科目5.0以上)64
Diploma/Advanced Diploma高校卒業 または同等(50点以上)6.0(各科目5.0以上)64
Bachelor高校卒業 または Australian Year 12(ATAR/TER 60点以上)6.0(各科目5.5以上)79〜80

PTE Academic、および2024年2月12日以降のCAEも認められています。詳細は入学基準をご確認ください。英語スコアが足りない場合は提携語学学校(15校)の英語コース修了で、IELTSを受験せずに英語要件を満たせます。

授業料以外にかかる実費

調理系はユニフォームや調理器具が必要になるため、授業料とは別に次の実費がかかります(年間・豪ドル)。

分野項目年間費用
調理師ユニフォーム/靴/設備$190〜/$85〜/$380〜
パティシエユニフォーム/靴/設備$190〜/$85〜/$405〜
ベーキングユニフォーム/靴/設備$190〜/$85〜/$385〜
食糧科学ノート、研究用白衣、課外授業$200〜
学士課程テキスト、材料費、施設利用料など約$750

このほかに生活費・滞在費・航空券・留学生健康保険(OSHC)・ビザ申請費用が必要です。個別の総額はお見積りから無料で試算できます。

卒業後の進路

キャリアセンターが在学中のアルバイト探しから卒業後の就職活動まで無料でサポートします(レジュメ・カバーレターの添削、面接練習、キャリア相談、CareerHub による求人配信)。飲食・ホスピタリティ分野の主な提携先は次のとおりです。

  • 国際ホテルチェーン:IHG、Accor、Hilton、Starwood、Hyatt、Banyan Tree、Pan Pacific Hotels Group
  • カジノホテル:Marina Bay Sands、The Venetian、Galaxy Entertainment Group、Grand Lisboa
  • フードサービス:Sodexo、Compass、Renaissance、McDonald’s、Hungry Jack’s、The Coffee Bean & Tea Leaf
  • 大型イベント:メルボルン/シンガポール F1グランプリ、World Expo、コモンウェルスゲームズ・オリンピック、Spring Racing Carnival

詳細は就職ページをご覧ください。

よくある質問

調理未経験でも入れますか?

Certificate III は業界経験を前提としない入門レベルの資格です。高校卒業程度の学歴と英語スコアを満たしていれば、調理未経験でも出願できます。

1年だけの短期でも意味がありますか?

Certificate III(1年・$23,000)はオーストラリアの国家資格枠組み(AQF)に登録された正式な資格です。ただしマネジメント側に進みたい場合は Certificate IV まで取っておくと、その後の Diploma 進学がスムーズです。

メルボルンとシドニー、どちらを選ぶべきですか?

授業料はシドニーが約2割安く、調理・製菓に絞るならシドニーが有利です。一方、ホスピタリティ・ツーリズム・イベントなどマネジメント系まで進みたい場合はメルボルンキャンパスが必要になります。

調理と製菓は両方学べますか?

学べます。Certificate III in Commercial Cookery + Certificate IV in Kitchen Management + Certificate IV in Patisserie のパッケージで2年・$46,000です。

学士(Bachelor)まで行く必要はありますか?

現場の調理職に就くだけであれば Certificate で足ります。飲食店の経営、商品開発、本社職を視野に入れる場合に Bachelor of Culinary Management が選択肢になります。Advanced Diploma からの編入も可能です(進学制度)。

コース選びや費用の見積もり、語学学校を挟む場合のスケジュールについては、日本語の公式出願窓口で無料相談を受け付けています。カウンセリングの予約はこちら。